2011年09月04日

ジュディーと過ごした群馬県赤城山






「大沼に行って、ボートに乗らない?」ジュディーを誘った。群馬県赤城山のキャンプ場での裏方ボランティアの仕事が終わった。翌日は山を降りることになっている。 1973年8月の1カ月間、当時メンバーだったプロテスタント教会が持っていたキャンプ場で働いていた。冬はスキー、スケートができるほど寒い所だが、夏は避暑地として快い気候の素敵なキャンプ場だった。
 東京の教会のオルガニストをしていたのが、近くのアメリカンスクールで看護婦をしていたジュディーだった。その性格からまるで天使のような人、と言われていた優しくて魅力的な人だった。でも、私にとっては雲の上のまたその上の人だった。アイルランド系アメリカ人、反共主義者でニクソン大統領支持者、私より4歳年上の25歳だった。一緒に働いていても、一緒に山登りしても、キャンプ場の屋根に布団干しをしていても、少し話すだけで胸が痛くなるだけで全く先がない。
「来年、アメリカに来ない?」大沼でボートに乗りながらジュディーがいった。飛行機は豊島園のヒコーキ止まりだったし、東村山の家のローンに苦しんでいる両親のことを思うと、経済的にも絶対にできそうにない話だった。ジュディーはこのキャンプのすぐ後、2年間の日本の滞在を終えてアメリカに帰ることになっていた。「神様のみこころだったら、きっと実現するわ。シカゴで会えることを楽しみにしてるわ。絶対にアメリカで逢いたいわ。」
 キャンプ場に帰ると、翌日私と一緒に帰る山本先輩が、360ccのスズキの緑色の車を点検したいた。そのカーラジオからスティービー・ワンダーの「You are the sunshine of my life」がタイミング良く流れていた。
♪ You are the sunshine of my life
That's why I'll always be around
You are the apple of my eye
Forever you'll stay in my heart  ♪
 その年の11月末、教会会員のピーターソンさんに呼ばれた。「タコ、来年の6月に家族で3カ月アメリカに里帰りすることになったよ。できたらタコも一緒に来ないかい。飛行機代は来月初めまでに払えば往復11万7千円でいいんだ。そして3カ月の滞在費は5万円でいい。私たちが面倒をみるから。是非、一緒に行こうよ。」オイルショックの年のこと、これはどんなにしてもないくらいの破格の金額だった。こうして、生まれて初めての海外旅行が翌年の1974年6月4日にスタートすることになった。ロサンゼルスに1泊した後すぐにシカゴに行くことを知った。

こんな伏線があって、すったもんだしてオーストラリアに辿りついた。


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Posted by タコ社長 at 21:43│Comments(6)
この記事へのコメント
まるきの出身地赤城の観光地、赤城山ですね。紅葉がきれいで懐かしい!
よく紅葉を見にドライブに行ったものです(昔は走りやも多かったですが)。
その場所にそんなドラマがあったとは・・・。
Posted by まるきまるき at 2011年09月04日 23:20
まるきさん、ご出身地なのですね。素敵な所でした。日光のいろは坂のようなドライブ道、冬はアイススケートも楽しめました。
今年は、わかさぎ釣りができないような状態とか。早く、元気を取り戻してほしいです。

私の話は、歴史になるくらい遠い昔のことですが、いろいろ心に残っています。
Posted by タコ社長 at 2011年09月05日 08:41
読み終わってからなんだか鳥肌が!w
こういう奇跡のような事ってあるんですね。
人生って素晴らしい☆
Posted by 小梅小梅 at 2011年09月05日 09:22
小梅さん、

はい、奇跡のような事でした。愛の奇跡、なんて。

これからも、たのしくやっていきたいですね。
Posted by タコ社長 at 2011年09月05日 10:50
ロマンチックなお話ですね~☆
タイミングよく流れたスティービーワンダーの曲は
きっと偶然でありががらも、運命の曲だったんでしょうね。
ステキーーーー!!!
Posted by Sunny at 2011年09月05日 20:14
Sunnyさん、

NZに行っておりお返事遅くなりました。はい、スズキ360ccのカーステレオから流れておりました。その横を通って大沼に行きました。

運命の出会い、運命の別れ、いろいろありますね。長生きしていると、楽しいことと、悲しいことと、、、、
Posted by タコ社長 at 2011年09月12日 10:57
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ジュディーと過ごした群馬県赤城山
    コメント(6)